技術情報メニュー  【こい】 P01コイの品種コイの養殖方法適地選定P02施設P03網いけす・浮動式
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  P07ふ化散水ふ化法稚魚(青子)の養成P08小ゴイ養成と食用魚養成生産量
  P09種苗の放養数P10飼料P11飼料P12取揚げP13越冬
  P14越冬


ふ 化
留意点

  コイの卵のふ化と温度の関係
卵とふ化温度
 採卵は、成熟した雌雄の親魚を採卵池に放して、魚巣に自然産卵させる方法で行われています。雌雄の割合はふつう雌1尾に対して雄3尾くらいです。コイの卵は、直径2mm前後の粘着沈性卵ですから、産み出された卵を付着させるものが必要で、これが魚巣になります。適度に卵が付着したら、ただちにふ化池に移してあげます。


散水ふ化法
 散水ふ化法は、ふ化だなに卵の付いた魚巣を並べたり、つり下げたりして、これを気温20℃前後に保った室内に置いて、ときどき上方から散水して卵表面に湿気を与えて空気中でふ化させる方法です。ふ化する少しまえに魚巣を稚魚池に移し、水中でふ化させます。この方法はふ化温度の変化が少なく、水生菌の発生を防ぐことができるので、ふ化率は95%以上にも達するといわれています。

 コイのふ化は水温が15〜30℃で可能ですが、20℃前後が最適です。戸外のふ化池では、ふ化中の温度を一定に保てませんが、ふ化率を高めるには、温度の変化を少なくすることが大切です。水温が20℃前後では受精からふ化までの日数は5日前後ですが、水温が高いとふ化日数が短く、低いと長くなります。ふ化は早すぎても遅すぎても死ぬものが多く、ふ化してもその仔魚は弱くなる傾向があります。

 魚巣に卵が多く付きすぎると、水中の酸素を多く消費したり水の流通が悪くなって卵の周囲の溶存酸素が不足します。コイ卵の正常な発生やふ化には卵周囲の溶存酸素量が3ml/L以上あることが必要で、これより少ないとふ化日数が延び、ふ化稚魚の奇形率が増加し、ふ化稚魚も小形になり、ふ化率も低下します。

 ふ化池に移してから2〜3日すると卵の表面に白色の菌糸が毛のように多数はえてきて、卵の表面をおおうことがあります。これは水生菌が着生したもので、健全な卵が次々とおかされ、ふ化率が低下します。この予防には、ふ化池にマラカイトグリーンを0.5〜1ppmの濃度になるように溶かして、卵を消毒することが有効です。


稚魚(青子)の養成
 ふ化直後の稚魚は全長が5〜6mmで、2〜3日もすると餌料生物を食べはじめ、池の周囲などを群泳するようになります。コイの初期餌料にはミジンコが最も適し、ふ化稚魚の餌料捕食期とミジンコの繁殖最盛期とを一致させることが望ましいです。ミジンコの繁殖方法は、親魚の産卵前に池を干して石灰を1当たり150〜300g散布し、鶏糞などの有機肥料を入れて泥とよく混ぜます。2〜3日後に池に水を30〜50cmの深さに張ると、水はやがて褐色となり、ミジンコの餌となる細菌や原生動物が出現してきて、7〜10日後にはミジンコが発生します。

 1〜2週間もすればミジンコは食べ尽くされるので、不足してきた時には人工飼料を与えます。煮てねり餌としたものを浅い盆状の容器に塗りつけるようにして盛り、池の周囲数箇所に水面下20〜30cmの深さに吊り下げます。同時にまき餌も併用して稚魚が人工飼料に早く慣れて食べるようにします。
 ふ化稚魚(水子)を10a当たり20〜30万尾放養し、30〜40日飼育して体長4cm体重1g程度の青子10万尾を生産するのが標準です。青子は新子養成用の種苗として取引対象になりますが、大きさに著しい大小の差が生ずるので取揚げて選別を行います。選別は網を重ねて流水中で行い、目合いが1cm、1.5cm、2cmの3種を用意すれば、体長3cm以下、3〜4.5cm、4.5cm〜6cmおよび6cm以上の4群に分類できます。

ミジンコ繁殖のための施肥例


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