技術情報メニュー  【あゆ】 P01養魚形態適地選定施設P02種苗P03養成収穫と出荷経営と流通

種 苗
 アユ養殖の種苗には主として天然種苗が用いられていますが、最近では人工種苗も養殖種苗として使われるようになりました。

天然種苗

 海産稚アユは大体全長3〜6cm、体重0.1〜1.5g、コアユは全長6〜9cm、体重2.5〜5gです。購入は各都道府県の漁連に申し込んで斡旋してもらいます。
 種苗を輸送する場合は、水量1t位の水槽に約50sの種苗を入れます。輸送中は氷を入れて低めの水温(10〜13℃)に保ち、酸素を通気します。種苗は弱いので、輸送の前後や輸送中は丁寧に扱います。普通、輸送後の歩留りは海産稚アユで40〜70%、河川産稚アユやコアユで80〜90%といわれています。
 海産稚アユは背黒にまで成長していれば、すぐに淡水に入れることができますが、シラスアユが混入している場合は、徐々に淡水に慣らしていく必要があります。
ページの先頭へ
人工種苗生産

 養殖用や河川放流用のアユ種苗は主に天然産ですが、採捕量は年によって変動します。最近では河川の改築や汚濁のため、川に上るアユが減少したり、琵琶湖の水位変動に伴って、コアユの捕獲量も変動しています。このため、主として河川放流用の種苗確保を目的として、アユ種苗の人工生産が行われるようになりました。アユの人工採苗の作業は、親魚の確保 → 採卵・受精 → ふ化 → 仔稚魚の飼育 といった順に行われます。

(a)親魚の確保
 親魚は普通採卵場に集まっている天然親魚を採捕し、その中から選びますが、池で養成した親魚を用いることもあります。

(b)採卵・受精
 雌アユの腹部を軽く押して卵を搾り出し、内面が滑らかな容器に受けます。受精は乾導法で行い、4〜8尾分の卵に1〜2尾の精液を加え、水鳥の羽毛で緩やかに混ぜ合わせます。その後水中に置いたシュロ枠(30×30cm位)に卵(5000粒前後)を散布し付着させます。

(c)ふ化
 受精卵は淡水中でふ化させ、ふ化中は少量の水を注入するか通気して水を動かします。ふ化水温は10〜25℃の範囲で、ふ化適温は15℃前後です。14〜15℃で16〜20日間でふ化します。

(d)仔稚魚飼育
 ふ化すると海水を徐々に注入し、飼育水の比重を1,004〜1,020に高めます。ふ化後10日間位は止水で飼育しますが、その後は少量の水を注入するか循環式にします。
 仔魚の餌料としてはワムシ類が最適で、ふ化直後からシオミズツボワムシを与えます。10〜30日目頃からアルテミア幼生や配合飼料、煮熟卵黄、ミジンコなども与え、稚魚にまで成長すれば、配合飼料だけでよいでしょう。
 初期に与えるシオミズツボワムシの量は、仔魚を飼育水1L当たりに7〜10尾放養した場合、毎日
1L当たり2,000〜5,000個体とするのがよいでしょう。
 仔魚飼育池の水温は15〜17℃に保ち、これ以下になると加温します。ふ化後4〜5ヶ月で全長4〜5cmに成長し、体の色素が現れて体色が黒ずんできます。
なお、飼育水として人工海水を用いる場合は、ふ化後40〜50日以降を淡水とすることが多いです。


← 前のページ 次のページ →

技術情報メニュー  【あゆ】 P01養魚形態適地選定施設P02種苗P03養成収穫と出荷経営と流通
会社案内製品情報養魚技術情報採用情報お問合せ・ご意見等ISO取得更新情報リンク集TOP ページの先頭へ
株式会社 科学飼料研究所
Copyright(C)2002 Scientific Feed Laboratory co.,ltd. All rights reserved.
個人情報保護について